開業から110年以上経つマヨルカ島の観光列車「ソーリェル鉄道」。
パルマの市街地からソーレル駅までソーリェル鉄道で向かい、ソーレル駅からトラムに乗り換えてソーリェル湾を目指すのが観光客に人気のルートです。
今回は前篇として「ソーリェル鉄道」の出発駅であるパルマ駅から終着駅のソーレル駅までの様子を、パルマ駅のホームの様子や電車の車内の様子と合わせて詳しく紹介します。
それではいってみましょう!
ホテルからの道順
ホテルで日の出を見て朝食を済ませてからソーリェル鉄道の出発駅であるパルマ駅に向かいます。
僕が宿泊したホテルに関して詳しくはマヨルカ島パルマにある5つ星ホテルのサービスと料金を紹介!を参照してください。
旅行先でどこかへ向かうときはまずGoogleMapに目的地を入力して経路案内をするようにすると、道に迷うことが少なくなるのでオススメです。
僕が滞在したホテルは大聖堂のすぐ横に位置しており、ソーリェル鉄道のパルマ駅へは地図を見ると徒歩15分ということなので、歩いて向かうことにしました。
ホテルから駅まではほぼ真っすぐな道でわかりやすかったです。
途中にちょっとした広場があったりして景色が青い空に映えてとても綺麗でした。
朝だったこともあって、お店はまだオープンする前で街が静かでした。
途中にはカトリック教会もありました。
石壁の白さが青空に映えます。青空って素晴らしいですよね。
ドイツでは夏場の一時期を除いて殆ど年中曇天か雨なので、マヨルカ島の青空がとても輝いて見えました。マヨルカ島は年300日以上晴天の島です。
ドイツから見たらまるで宝物ような島です。ドイツ人から人気が高いのも納得です!
スパイスやオリーブオイル、サラミなどを陳列しているお店が開店していたので、ちょっと店内を見てみたりしてゆっくり散歩しながら駅までの道を楽しみました。
しかし、ゆっくり歩き過ぎたせいで、電車の発車時刻が迫ってきてしまいました。
旅行に行くとウィンドウショッピングが楽しくなって予定より時間が押してしまうことがあるので注意してください。
出発駅のパルマ駅
ソーリェル鉄道の出発駅であるパルマ駅はセス・エスタシオンス公園の近くにあります。
ソーリェル鉄道の出発駅であるパルマ駅は外から見ても線路があるように見えません。
パルマ駅に着く前は、駅は大きくて線路があるので遠くからでも駅であることが分かると思っていましたが、パルマ駅を最初に見たときはここが駅なの?と思うような至って普通の建物に見えました。
電車の発車時刻が迫っていたので、とりあえず十字路の交差点の横にあるカフェからパルマ駅に入りました。
カフェの奥に進むと駅のホームが見えてきます。
カフェの奥に電車のホームがあるなんて今までにない経験だったので、こんなところにホームがあるのかと、とても驚きました。
パルマ駅のホームの入り方
僕らはパルマ駅に隣接するカフェから駅のホームに入り問題ありませんでしたが、本来はカフェの横にある駅舎からホームに入るのが正規の入り方だと思います。
今回はパルマ駅に朝10時過ぎに着いて、10:10発の始発電車に慌てて乗ったのですが、ホームは混雑していなかった為にカフェからホームに入っても問題無かったです。
朝は空いていたパルマ駅も、ソーイェル湾に行って15時過ぎにパルマ駅に帰ってきたときは人が大勢いて混雑していました。
皆さんはカフェからホームに入るのではなく、ちゃんとパルマ駅の駅舎からホームに入ることをオススメします。
パルマ駅を10:10発の電車に乗るのに、ホテルの朝食が朝の8:30からと少し遅めだったことに加えてホテルからパルマ駅まで15分とかなり慌ただしかったので、次回はもう少し時間に余裕をもって行動したいと思います。
オンラインで予約した切符を受け取る
ホームの所に立っていたスタッフに確認すると、駅舎の中にあるカウンターで切符を受け取ってくださいと英語で言われたので、カウンターで切符を受け取りました。
カウンターに向かうと、カウンターのスタッフにオンラインで切符を予約したときの名前を呼ばれて切符を受け取りました。
ソーリェル鉄道の切符をオンラインで切符を予約する方法は詳しくは、「マヨルカ島のソーリェル鉄道のオンラインで切符を購入する方法を紹介!」を参照してください。
切符を受け取ることができましたが、手持ちの水がないのでカフェでペットボトルの水とアクエリアス2本を4,9€(735円)で購入しました。
電車に乗ると、目的地のソーイェル湾までの90分間水を飲むことができないので、出発前にしっかりと水を確保しておく必要があります。
電車にサンドイッチなどの軽食を持ち込んで食べている人もいました。
ソーイェル湾につくまでの車中で僕らは2人で2本のペットボトル合わせて1Lを飲み干しました。
電車に乗り込む
慌ただしくしながらも、切符と水を手に入れてホームに戻ると、他の乗客が線路に降りて電車に向かうので、僕らも他の人に付いてホームから線路に降りました。
他の乗客と一緒に木製の列車を間近で見ながら線路の上をゾロゾロと歩くのは新鮮な感覚がして僕は楽しかったです。
車両はどれも既に人が沢山乗っていました。
全席自由席
事前にオンラインで切符を予約購入しているのですが、指定席というものはありません。
切符にも車両番号や座席番号などの記号は記入されていません。全席自由席だと思います。
線路の上を歩きながら席が空いている車両を探します。どの車両も満席でした。
全部で何車両あったかは把握していませんが、僕らは最後尾の車両に乗り込むことになりました。
出発時間間近に僕らは車両に乗り込んだので最後尾の車両に乗ることになったと思います。
もし先頭車両に乗りたいと思ったら、発車時間よりも早くパルマ駅に着いている必要があると思います。座席は早いもの勝ちです。
車両は線路から乗り込むので高さが結構あります。よく注意して乗り込んでください。
僕らが乗った車両は、背もたれが高いタイプの4人ボックスの座席でした。
進行方向の右側に座るか左側に座るか迷うところですが、僕らは今回進行方向から見て右側に座りました。
座席に座り、外を眺めているとゆっくりと電車が動きだして発車しました。
時刻は定刻から5分遅れの10:15分頃だったと思います。
車窓
電車は発車してしばらく街中を路面電車のように走りますが、街を抜けると畑だったり、山間部だったりと次々に景色が変わります。
発車してしばらくは汽笛をならしながらゆっくりと街中を走ります。
街中を抜けると車窓の景色が一変します。
電車のスピードも早くなって山を超えていきます。
空気が乾燥して土が赤色をしていました。
アメリカのグランドキャニオンやモニュメントバレー、ディズニーランドの「ビッグサンダーマウンテン」や「スプラッシュマウンテン」のような雰囲気がありました。
列車は山間部を走るので、沢山トンネルを通るのですが、その度に車内に風とともに線路の音が入ってきてとても心地よかったです。
トンネルの中に入るたびに天井にある照明が着いて車内が明るくなって綺麗でした。
トンネルを抜けると電気が消えます。
トンネルに入ったり出たりするたびに、電気が付いたり消えたりするので壊れそうだなぁと思いながら照明を見ていました。
車内は海に向かう電車とあって子供たちが沢山いてとても楽しい雰囲気でした。
僕が乗っていた車両はスペイン語を話す人が多かったので、現地民の人も沢山乗っていたのかもしれません。
車窓は絶景ばかりだったので、カメラ好きの人にとっては最高だと思います。
検札
電車に乗っていると、途中で車掌さんが回ってきて検札をしてくれました。
切符に穴を開けるタイプの検札で、レトロな感じで良かったです。
ソーレル駅(SÓLLER)
パルマ駅を出発してから約1時間後の11時15分にソーレル駅(SÓLLER)に到着しました。
電車にはトイレが無いので、駅でトイレに行く人が沢山いました。
ソーレル駅には電車を降りてすぐのホームと、階段を降りたところにそれぞれトイレがありました。
ソーレル駅についたときはホーム側のトイレに人が集まっていましたが、階段下のトイレは空いていました。
ソーレル駅からパルマ駅へ帰るときは階段下のトイレが混雑していました。
ソーレル駅でトラムを待つ
ソーレル駅の階段を降りて建物を出るとすぐ前にトラムの停留所があります。
電車の乗客のほぼ全員がソーレル駅でトラムに乗り換えてソーリェル湾に向かうので、トラムの停留所には電車に乗ってきた乗客が溢れています。
電車の到着時間に合わせてトラムが待っているのでは?と思っていましたが、ソーレル駅の停留所で10分くらい待っていたらようやくトラムがやってきました。
ここからはトラムに乗ってソーリェル湾を目指します!
まとめ
いかがでしたか?
今回はマヨルカ島の人気観光列車「ソーリェル鉄道」について、出発駅のパルマ駅周辺や駅のホームの様子を車窓と合わせて紹介しました。
パルマ駅を出発してから終着駅ソーレル駅までの車窓は景色が綺麗なので見ていて飽きることがありません。
次回ソーリェル鉄道に乗るときはもっと沢山写真を撮りたいと思いました。
本記事ではパルマ駅からソーレル駅までを紹介しましたが、次回はソーレル駅からトラムに乗り換えてソーリェル湾を目指すルートを紹介します。
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