ドイツ在住の僕は年に1度の一時帰国の為に日々頑張って働いています。
例年、日本に帰国するときは予算を抑える為にエコノミークラスを使っていますが、今回久々に日本に帰国するということで奮発してプレミアムエコノミークラスを予約しました。
ところが、なんと幸運にも日本からドイツに帰る便、羽田空港ードイツミュンヘンの飛行機がビジネスクラスにアップグレードされたのです。
今回はルフトハンザ航空のビジネスクラスについて、搭乗前のラウンジの様子や、航空券の料金、サービスなどを搭乗記として詳しく紹介するとともに、何故アップグレードされたのか?についても考えていこうと思います。
ルフトハンザ航空のビジネスクラスの料金は?
飛行機と言ったらまず気になるのは当然航空券の値段ですよね!
航空券の値段は、時期や予約したタイミングなどで価格差が激しいですが、試しに2023年8月1日〜同月30日までの日程をルフトハンザ航空でドレスデン発ー羽田空港着でシュミレーションしてみたところ、値段が下記のようになりました。
出発地をドイツドレスデンにしたためユーロ表記となっていますが、1ユーロ150円で計算すると下記のようになります。
・エコノミークラス・・・€1,275.47 約191,250円
・プレミアムエコノミークラス・・・€1,929.47 約289,350円
・ビジネスクラス・・・€3,635,47 約545,250円
上記の表を見ると、一番安い航空券のエコノミークラスが約19万円、プレミアムエコノミークラスが約29万円、ビジネスクラスが約55万円とかなりの値段差があることがわかります。
一番安いエコノミークラスと一番高いビジネスクラスを比べると2.8倍の値段差がありますね。
真ん中の値段のプレミアムエコノミークラスとビジネスクラスを比べても2倍近い差があります。
エコノミークラスもビジネスクラスも同じ日程で同じ飛行機に乗るので、より安く移動できる分、エコノミークラスの方がお得だと思いませんか。
ビジネスクラスとエコノミークラスの差額の30万円をホテル代や食事代の足しにした方がより帰国を楽しく過ごせるのではないかと思います。
その反面エコノミークラスの約2倍の値段がするビジネスクラスとはどんなクラスなのかは前から気になっていました。
ビジネスクラスの座席やサービス、食事、エコノミークラスの乗客は利用できないラウンジなどの設備はどうなっているのか、今まで1度もビジネスクラスに乗ったことがなかったのでとても興味がありました。
そして、ビジネスクラスを知った上でエコノミークラスとビジネスクラスの比較をしてみたい、1度は経験としてビジネスクラスに乗ってみたいと思っていました。
ビジネスクラスにアップグレードされた理由は?
ここからは、何故僕がビジネスクラスに乗ることができたかを説明します。
予約した航空券のグレードと値段
今回僕は、2023年5月上旬の月曜日に羽田空港ドレスデン行きの飛行機を、2022年11月末に「プレミアムエコノミークラス」€3,160(1ユーロ150円換算で474,000円)で予約していました。
2022年は2023年と比べて航空券が高かったですが、久しぶりの日本への帰国ということもあって、かなり奮発して普段利用するエコノミークラスではなく、プレミアムエコノミークラスを予約しました。
出発当日の様子
日本出発の前日にはオンラインチェックインを済ませました。
出発当日に羽田空港のカウンターで荷物を預けるときになって「プレミアムエコノミークラス予約の方全員を対象として、6万円でビジネスクラスにアップグレードできます」というアナウンスがありました。
ビジネスクラスは普段、プレミアムエコノミークラスの倍の値段であるにも関わらず、今回は6万円で乗れるとあって即決でした!
支払い方法は現金かクレジットカードということだったので、僕はクレジットカードで支払いました。
既に1ヶ月間日本で遊んで最後の最後空港で6万円の散財となれば、僕のお財布はカラッカラ、バカンスの予算オーバーですが、ここでビジネスクラスを逃したら今後乗れることは無いだろうと思いました。
ビジネスクラスに乗れることに舞い上がって何故アップグレードできるの?とスタッフさんに聞くことを忘れてしまいました。
今思うとあの日はGW明けの月曜日ということもあって、ビジネスクラスに数席空きが出ていたのではないかと推測できます。
その為ビジネスクラスの安売りをしていたと考えられます。
今回、ビジネスクラスへのアップグレードを体験して思ったことは、今回は偶然ラッキーだっただけで、来年のGW明けの月曜日にプレミアムエコノミークラスを予約すればビジネスクラスに乗れるということはないと思います。
本来ビジネスクラスへのアップグレードは、特定の条件や状況によってのみ提供される特典です。そのため航空会社はアップグレードを保証することはありません。
ただ、今回のようにGW明けの月曜日などや、ビジネス旅行が少ない時期に予約すると、アップグレードの可能性が高まるかもしれません。
ちなみに、今回アップグレードされた航空券は、ルフトハンザ航空、羽田空港朝9:30発ーミュンヘン17:00着の便でした。
ANAラウンジの様子
ルフトハンザ航空はANAと同じスターアライアンスグループなのでANAラウンジを使うことができます。
ビジネスクラスに搭乗できるとなれば、憧れのラウンジを利用することができます!
子供のときから空港に来るたび、飛行機に乗るたびに横目で見て憧れていた「ラウンジ」です。ついに大人になってようやくその憧れの場所へ足を踏み入れることができます!
下記の画像は手荷物検査を過ぎてすぐのところにあるラウンジの入り口です。
エスカレーターに乗って「ANA LOUNGE」に向かいます。
下記の画像はラウンジ内の様子です。
窓側の席は外の飛行機を見ながら沢山の人がパソコンで作業していました。
スタバや満喫のような印象を受けました。
下記の画像はフロア席からの眺めです。
フロア席にもそれぞれ電源が用意されていて、スマホの充電をすることができます。
フロア席はすべて下記の画像の様な一人掛けの椅子でした。
ラウンジにはソフトドリンクも沢山用意されており、もちろんどれも無料の飲み放題です!
朝の9時台に滞在したためか、ラウンジ内は多くの利用者で賑わっていました。
今回僕が乗った飛行機が朝9:30羽田空港発だったので、朝のピーク時に重なったのかもしれません。
ラウンジ内にはお寿司コーナーが設けられ、2人の職人さんがマグロ、サーモン、エビの3貫セットを握ってくれます。
ラウンジの中でお寿司が食べられるとは思っていなかったので、とても驚きました。
最後の日本食!ということで僕は2皿お寿司をいただきました。
ANAラウンジのお寿司は日本のスーパーにパックに入って売っている、高級すぎない慣れ親しんだ味がしました。
ラウンジにはお寿司のほかにもカレーやおにぎり、その他軽食がバイキング形式で用意されています。
お寿司を食べてカレーを食べて景色を眺めてと、とても充実した初ラウンジでした。
深夜や早朝のフライトに乗るためホテルでゆっくり食事をする時間がないビジネスマンにとっては、飲み放題食べ放題のラウンジはとても便利なサービスだと思います。
お腹が満たされれば、搭乗時間までの数時間にソファにゆっくり座り、外の景色を楽しみながらパソコン作業をすることもできると思います。
実際にラウンジ内では利用者の多くがパソコンで作業をしていました。
また利用者の中にはパソコン作業をしながら隣同士で座ってミーティングをしている人もいました。
僕は今まで格安航空券でいつもエコノミークラスを利用し、ラウンジとは無縁だったため、その便利さがわかりませんでした。しかし、今回滞在してみて、搭乗時間ギリギリまで仕事をしたい人や、搭乗前にゆっくり一息つきたい人などにとってラウンジはとても優良な施設ではないかと感じました。
手荷物検査やパスポートチェックの後、搭乗前に飲み物や食べ物を自由に食べられてゆっくりできるというのは想像以上にリラックス効果がありました。
搭乗までの2時間程ラウンジを利用しましたが、月曜日の朝9時台ということもあってか、ラウンジ内は利用者で混み合い、僕がラウンジを出るときには入り口に行列ができていて、入室制限がかかるほどでした。
今度ラウンジを利用するときは夜の便など、少し空いているときを狙おうと思います。
今回は羽田空港のラウンジを利用しましたが、フランクフルト空港やシャルル・ド・ゴール空港のように、羽田空港より大きな空港を利用するとチェックインカウンターから搭乗口まで手荷物を持ちながら歩き回ることもあります。
早朝にホテルを出て、空港に到着したらチェックインカウンターで行列を作り、パスポートチェックで並び、セキュリティチェックで食べ物飲み物を没収されて、広い空港内を手荷物を持ちながら歩いて歩いてやっとのことで搭乗口に着く。そこで2~3時間待機し、待ち時間の間に飲み物や食べ物を買うのにお店を探しにまた歩く。
もちろん空港内の食事や飲み物は空港の外よりも値段が高く設定されています。
搭乗前に体力も財布もクタクタです。
なんてことが今までよくあったので、ラウンジがあれば「あそこに行けばとりあえずゆっくりできる!」という安心感がホテルを出る前からあるので、気持ちの疲れ具合が全然違います。
空港ラウンジで朝食が食べられるから、ホテルの朝食を食べないで朝ゆっくり起きることができます。
ホテルで朝ゆっくり起きても、空港のラウンジでパソコン作業やミーティングをすることができます。
ラウンジを利用しない人は朝早く起きて飛行機の搭乗前に空腹でクタクタですが、ラウンジを利用できる人は朝ゆっくり起きて、搭乗前に飲み食いして一息ついて、パソコン作業やミーティングをしている。
今までエコノミークラスばかりでラウンジなんて使ったことのなかった僕は、今回ラウンジを利用して時間の使い方の差を感じました。
搭乗口
ラウンジを出たらすぐ近くが搭乗口でした。
いつもは手荷物検査で飲み物や食べ物を没収されているので、お腹が減って喉も乾いているときがある搭乗口前ですが、今回はラウンジのお陰でお腹一杯です。
搭乗もビジネスクラスは優先されますが、今回は人が多かったのか、搭乗口ではいつものエコノミークラスのときと同じような感じがしました。
搭乗口を抜けて、飛行機に乗る直前になって今回乗る飛行機がファーストクラスの無い飛行機だということを知りました。
ということは、今回のフライトはビジネスクラスが最もいいクラスということになります!
いつもなら迷わず右のエコノミークラスに向かっている僕ですが、今回は堂々と左のビジネスクラスに向かいます!
ビジネスクラスはどんな感じ?
シート
ここからは、ルフトハンザ航空ビジネスクラスのシートを紹介します。
上記の画像のシートを見たとき、座る前の目測では、座席の横幅はそれ程エコノミークラスの座席と変わらないのでは?と思いました。
座る前はエコノミークラスとビジネスクラスの座席に見た目であまり違いを感じませんでしたが、実際に座席に座ってみるとビジネスクラスの座席はエコノミークラスの座席に比べ背もたれの角度にゆとりがあり、肘置きも幅広で、シートに包まれている感じがしました。
足元もエコノミークラスでは前の座席に膝が付きそうになるくらいエコノミークラスは狭いですが、ビジネスクラスの座席は背の低い人なら足を伸ばしても前の席に届かないほど余裕があります。
モニターも大きくて、席から距離があるので長時間見ても目が疲れません。
僕はいつも飛行機に乗ると映画を見るのが楽しみで、寝ないで映画を見ているのですが、エコノミークラスのときに比べると目が疲れませんでした。
エコノミークラスではモニターを殆ど動かすことができませんが、ビジネスクラスではモニターを横に動かすことができます。
モニターが動かせることに驚いて動画を撮影してしまいました。
少し窓側、隣の人とは反対方向に動かすことができるので、隣の人と少し距離が取れてよりリラックスできます。
今回の座席は「8A」で、ビジネスクラス最後尾の列の窓側の席です。
足元は靴を脱いでも荷物をしまってもまだまだ余裕の広さがあります。
上記の画像の靴のところのボックスには「いろはす」が入っていました。
今までエコノミークラスで座席に水が用意されていた記憶がありません。
ヨーロッパやドイツの国内線など1時間ほどの短距離の飛行機では、離陸後に飛行機内でしか見ないような300mlの大きさのペットボトルの水のサービスがあります。
上記の画像の様な市販品の500mlペットボトルの水は見たことがないので、座席に水が用意されているだけでなく、ペットボトルの大きさにも驚きました。
さすがビジネスクラスだなぁと思いました。
座席は2人ずつ左中右の3配置が8列あることから、この飛行機にはビジネスクラスが全部で48席あることになります。
上記の画像は右の肘掛けのところにあるシートの操作パネルです。
背中のリクライニングだけでなく、足元や腰の出っ張りも細かく操作できるようになっていてとても快適です。
僕はエコノミークラスで飛行機に乗るときはいつも、クッションを1つは腰の部分に差し込んで疲れないように工夫しているのですが、ビジネスクラスともなればそんな工夫をしなくても全てボタン1つでOKです!
細かい調節ができるようになっているシートですが、寝るときの完全フラットや、離陸時の通常姿勢などの3つの体制はワンタッチで自動で動きます。
ビジネスクラスの座席のテーブル
肘掛けを開けると折りたたみのテーブルが出てきます。
折り畳んで入っているテーブルを押すとロックが外れて取り出せるようになります。
今回テーブルだけの写真を撮り忘れたのですが、ビジネスクラスの座席のテーブルはとても大きかったです。
下記の画像はディナーの前菜のときのテーブルの様子です。
ディナーの前菜について詳しくは後述します。
サラダ皿にローストビーフ、パン皿とグラスがのる大きなお盆を乗せてもまだテーブルに余裕があり、重くて丈夫に作られています。
エコノミークラスの座席後ろに付いている、新幹線の座席にある座席テーブルのような華奢な作りのテーブルとは雲泥の差がありました。
とても丈夫に作られているこのテーブルは、肘掛けから出すときは問題ないのですが、折り畳んでしまうときに中が引っ掛かって上手く仕舞えずにとても苦労しました。
テーブルに関しては僕だけでなく、隣の席の人もテーブルを仕舞うのに苦労していたので、このタイプのテーブルにはあるあるのトラブルなのかもしれません。
食後に中々仕舞うことができずにCAさんにお願いしたら、CAさんも必死になっていました。
上記の画像はシートをフラットにしたときの様子です。
完全にフラットになるとても素晴らしいシートです。
座席ごとにベッドカバーのような薄い白いマットが最初に配られるので、それを敷いて寝ました。
フラットのときは問題ないのですが、僕のシートだけヘッドレストが壊れていて、起き上がった際にヘッドレストを固定できなくなっていて、地味に首が疲れました。
CAさんに席を変更できるか聞いてみたのですが、満席で座席を変えることができないと言われました。
CAさんとは最初にサービスを受けた時に「ダンケ」と僕がドイツ語でお礼をしたときからフライトが終わるまでずっとドイツ語でコミュニケーションを取りました。
僕の座席の担当したCAさん含め、僕が見た範囲ではビジネスクラスのCAさんは英語とドイツ語でサービスをしていました。
離陸時のアナウンスなど機内挨拶では日本語のアナウンスもあったので、日本人のCAさんも飛行機に乗っていたのだと思います。
上記の画像は足を伸ばしたときの写真です。
身長177cmの僕でも問題無くくつろげる広さがありました。
完全フラットにしたシートは寝返りしても余裕があって寝やすかったです。
次は座席ごとにシート横に設置されているヘッドフォンを紹介します。
ヘッドフォン
いつもエコノミークラスはビニールに包んだ安い感じのイヤホンが配られるので、僕はスマホで使っている自分のイヤホンを準備しているのですが、そこはビジネスクラス、ヘッドフォンをシートに備え付けているとは流石です。
エコノミークラスではモニター下にヘッドフォンを差し込むので、足元にコードが垂れて窓際の人が通路に出るときなどに、コードを畳まないと足を引っ掛けることがあって危ないのですが、ビジネスクラスのヘッドフォンはシートからコードが出ているので、足元の邪魔になることがありません。
一見地味なことですが、コードを畳んだり絡まらせることが無いのでとても快適でした。
このヘッドフォン、ノイズキャンセリング機能がついていて、ヘッドフォンを着けているときは機内まで轟くエンジン音はもちろんのこと、サービスしてくれるCAさんの声も聞き取りづらくなるほど高性能で驚きました。
AKGはドイツのメーカーなのですが、似たような機種を調べると約150ユーロするとのことで、1ユーロ150円換算で22,500円でした。
エコノミークラスとは大違いです!
ブランケット
エコノミークラスでも配られるブランケットですが、エコノミークラスのブランケットは手ぬぐいや風呂敷のようなとても薄いもので、とても毛布とは言えない薄さです。
上記のビジネスクラスブランケットは、エコノミークラスに比べて何倍も厚くしっかり毛布の役割を果たしていて、寝るときも掛け布団として使えて暖かったです。
食事
ここからは、ビジネスクラスの食事について紹介していきたいと思います。
まず搭乗して席につくとドリンクは何が飲みたいかと担当のCAさんに聞かれます。
僕は冷たいお茶をお願いしました。
そしてしばらくすると、担当のCAさんが下記の画像のメニュー表を1人ひとりに挨拶しながら配ります。
この時「Mr.〇〇」とCAさんが座席表を見ながら、乗客の名前と顔を確認するように一人ひとり乗客の目を見ながらメニュー表を渡してくれます。
CAさんが名前を間違っていないか自信なさげに僕の名前を呼んでいたのが可愛かったです。
名前を呼ばれながらメニュー表を受け取るのでなんだか特別感がありました。
日頃は特に気にしませんが、相手の名前を呼ぶというのはとても大切なコミュニケーションなんだなーと思いました。
確かに名前を呼ばれると「私は貴方を見てます」といった感じがでるので良いですよね。
ディナー
離陸したら飲み物と乾物のサービスが始まり晩ごはんになります。
前述の通り、羽田空港を朝9:30出発なので日本時間で見ればまだ午前中ですが、メニュー表では「ディナー」としてサービスされました。
フライト中全部で途中の間食を含め3回の食事サービスがあります。
本記事で今回は、離陸後の食事サービスを機内のメニュー表にならい「ディナー」と呼ぶことにします。
食べ物のメニュー表とは別に、飲み物用のメニューも配られます。
ソフトドリンクから大人向けドリンクまで沢山用意されます。
見開き2ページはあったと思います。
僕は普段からソフトドリンクを飲むことが多いのですが、こんなに沢山の飲み物が飲み放題というのは、とても贅沢なことだと思いました。
前菜
下記の画像が前菜です。
前菜はサラダとローストビーフでした、画像中央にある容器に入ったバルサミコソースを掛けて食べます。
ローストビーフは厚切りで、バルサミコソースを掛けなくても味があって美味しく、これがメイン?と思うくらい美味しかったです。
左の丸くて白く輪切りにしてあるのはバターで、後からCAさんがかごで持ってきてくれる数種類のパンと一緒に食べます。パンは4種類くらいあったのではないかと思います。
パンかごでパンを持ってきてくれるところがまるでレストランみたいでした。
食事に忙しく、残念ながらパンかごの写真を撮ることができませんでした。
メイン
前菜の後はメイン料理です。
メインは確か2種類から選べたと思います。
僕は鶏肉をお願いしました。
料理のお皿は温められていて、料理もパンも温かいです。
エコノミークラスの料理も温められた物が出てくることがありますが、それとはまた違い、中までしっかりと温められている感じがしました。
機内では料理が温かいだけでも十分サービスになりますね。
印象的だったのが、メイン料理を食べているときにCAさんがコショウのミルを持って一人ずつ、「コショウはいかが?」といって聞いてまわっていたことです。
機内食はドイツで食べるよりも塩辛くなく、僕にとっては美味しかったので、満足なのですが、その反面ドイツ人にとっては塩コショウが足りないと感じたかもしれません。
料理が出てきて食べる前にいきなり塩コショウを大量にかけて食べ始めるのは、僕的にはドイツ人あるあるなのですが、コショウを振るのをサービスにしてしまうところがビジネスクラスの演出といった感じがしました。
ドイツ人が人に何かサービスやもてなしをするというのは珍しいことなので、コショウを振ってもらえるだけでも十分サービスとして成立します。
デザート
メイン料理の次はデザートです。
正直ここまで空港ラウンジから食べてばかりなのでお腹いっぱいですが、デザートはドイツにしては珍しく美味しかったです。
画像のパイナップルも甘く、クリームもコクと甘みがあって美味しかったです。
デザートの後はコーヒーなどのホットドリンクのサービスです。
コーヒーのお供で出てきたチョコレートがおまけとは思えないようなしっかり美味しいチョコで驚きました。
僕的にコーヒーについてくるお菓子が美味しいのは高級店あるあるなので、流石はビジネスクラスといった感じがしました。
チョコは「coppeneur」というドイツは有名なチョコメーカーです。
ここまでが出発後のディナーの一連の食事です。
夕食は、配膳をして片付けてと丁寧に一皿ずつ提供されるので、時間をかけてゆっくり食事をすることができます。
ゆっくり食べても急かされることは無いと思います。
エコノミークラスはいつも急いで配って、片付けて、CAさんのタイミングに合わせて食べる感じがありましたが、ビジネスクラスではお客さんのタイミングで食べることができる感じがします。
ビジネスクラスはエコノミークラスに比べ、食べ物の美味しさもさることながら、それよりも空間的にも時間にも余裕があるなと思いました。
間食
出発後のディナーを済ませてしばらくすると、おにぎりや飲み物の間食が提供されます。
僕はコーヒーと鮭おにぎりをおねがいしました。
記憶が確かではないですが、鮭だけでなく、昆布や梅のおにぎりもあったと思います。
朝ごはん
離陸後のディナーから映画を見ながら寝たり間食を食べたりと、ここまでエコノミークラスのときに比べてかなりリラックスして過ごしていましたが、ミュンヘン到着2時間前になると朝食のサービスがあります。
朝食は、サーモンか豚肉の2つのメニューから選べました。
僕は上記の画像の豚肉を頼みました。
ソースはマッシュルームソースで、ドイツで食べるよりも塩辛くなく、マイルドな味付けで美味しかったのを覚えています。
朝食は上記の料理とサラダの2皿だけで、ディナーに比べるとシンプルなものです。
ここまで映画を見たり、寝たりしながら過ごしてきて、最後に食べごたえのある豚肉料理が出てきたので、食べ過ぎか?とも思いましたがミュンヘンに着いた後も飛行機の乗り継ぎがあってゆっくりご飯を食べる時間もなかったので、ここでしっかりご飯を食べられてよかったと思います。
長時間の移動では食べるときにしっかり食べて、しっかり寝ることが次の日に疲れを残さないコツだということが、今回のビジネスクラスのサービスを受けてよくわかりました。
アメニティ
下記の画像はビジネスクラスのアメニティーの写真です。
メッシュの袋に入っていて、右上には黒くて見えにくいですが黒の靴下が入っていました。
最初黒い靴下を見た時は、飛行機のアメニティに靴下?と不思議な感じがしましたが、靴下は薄手でゆったりしていたので、機内で靴下を履き替えるとより快適に過ごせるかもしれません。
今回僕は靴下は使わずに、スリッパで過ごしていました。
機内で寝るときはアイマスクを使う人は、アメニティにアイマスクが無く驚かれるかもしれませんが、トイレにしっかり用意されていました。
ルフトハンザ航空のビジネスクラスでは、アイマスクがトイレにある!と思っておくと良いかもしれません。
トイレ
ここからはビジネスクラスのトイレを紹介します。
僕が今回搭乗した飛行機はルフトハンザ航空の「A350-900」という飛行機で、ビジネスクラス48席で2つのトイレを使うようになっています。
僕の座席はビジネスクラスの最後尾の列でしたが、座席の後ろはプレミアムエコノミークラスです。
カーテンで仕切られ、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの人はビジネスクラスのフロアに入ってくることができないようになっています。
ビジネスクラスのほか、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスは全部で245席ありますがトイレは6つしかありません。
ビジネスクラスは12人で1つのトイレを使うのに対し、エコノミークラス、プレミアムエコノミークラスは、約41人で1つのトイレを使う計算になります。
ビジネスクラスは少人数でトイレを使うため、エコノミークラスではよくある食事後のトイレの行列も当然なく、フライト中いつもトイレが空いていると感じました。
僕はエコノミークラスのトイレ待ちは列の割り込みがあったりして、いつも小さなストレスに感じていましたが、今回のビジネスクラスではトイレを快適に使うことができました。
鏡に電球が付いていて、トイレ内がとても明るかったです。
洗面台も木目調になっていて、高級感がありました。
アメニティの袋以外にもトイレに歯磨き粉も用意されています。
ロクシタンのハンドジェルもありました。
アイマスクや耳栓、マウスウォッシュなどが用意されています。
ビジネスクラスのトイレはエコノミークラスのトイレと比べ、ゴミ箱がペーパータオルで溢れ出すこともなく、洗面台が水浸しになることもなくとても清潔な感じがしました。
トイレ1つをとってもエコノミークラスとビジネスクラスには差があることがわかりました。
ヨーロッパへの航路
今回のフライトは約14時間ほどだったと思います。
北極圏を通る航路を進んでいることが上記の画像から確認できます。
最近は北極圏を通るルートに変更になったので、以前に比べてフライト時間が長くなりました。
以前は目安として東京ードイツは12時間くらいのフライトでした。
フライト時間が長くなった分、航空券も高くなりましたが、その分ビジネスクラスのサービスを満喫できる時間も長くなったと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、僕が羽田空港からドイツミュンヘンまで、ルフトハンザ航空のビジネスクラスに乗ってみた搭乗記を紹介しました。
思いがけず舞い込んだラッキーで長年乗ってみたかったビジネスクラスに乗ることができました。
ビジネスクラスはエコノミークラスに比べてとても快適なフライトでした。
エコノミークラスで20万円か、それともビジネスクラスで55万円か、両者ともフライト時間は14時間で同じです。
両者ともジェットラグがあるのも同じです。
エコノミークラスはビジネスクラスと比べると余裕のない扱いですが、ビジネスクラスになれば1人ひとりに担当のCAさんがついてサービスしてくれて、空間的にも時間的にもとても余裕があります。
もちろん食事も温かいし、完全フラットにして寝ることもできます。
快適さや乗客としてサービスを受けて大切にされている感覚などはエコノミークラスと比べると雲泥の差があります。
エコノミークラスは飛行機に乗っているというより安く航空会社に乗せてもらっている感じですが、ビジネスクラスは乗客自ら乗っている感じがします。
ビジネスクラスの乗客は自ら航空会社を選んで乗っているので、航空会社に対してより快適にサービスを受けることを希望したり、主張する事ができます。
当然航空会社もビジネスクラスの乗客には手厚いサービスをします。
同じ時間を安く過ごすか、多くお金を払ってより良いサービスを受けて快適に過ごすか。
今回の経験で「お金と時間」について改めてよく考えさせられました。
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