ヨーロッパの各国に気軽に行けるというのがドイツ在住の楽しさでもあります。
今回はヨーロッパの主な移動手段のひとつである長距離バスの利用方法について、ドイツザクセン州の州都ドレスデンから、ドイツの首都ベルリンまでの長距離バスのチケットの予約や購入方法などを詳しく紹介します!
長距離バス
FlixBus
今回利用するバスは大手バス会社である「FlixBus」を利用します。
上記の画像はFlixBusの外観です。
FlixBusは緑のマークが目印のバス会社です。
FlixBusはドイツだけでなく、ヨーロッパ中に路線を張り巡らせる人気格安長距離バスです。
ドイツの高速道路アウトバーンを運転しているときもFlixBusをよく見ます。たまに追い越し車線を走って乗用車を追い越しているのを見て驚くことがあります。
FlixBusはアウトバーンのおかげか、大型バスといってもゆっくり走ることはなく、時速100kmで計算でき、遅延することが少ないと思います。
アウトバーンにより遅延することが少ないFlixBusバスですが、その反面アウトバーンは僕の経験上年中至る所で工事をしているので、工事に巻き込まれると数時間の遅れは免れないと思います。
切符を購入する方法
FlixBusは、主にオンラインで切符を予約、購入する必要があります。
一部大都市ではバスターミナルなどの受付カウンターでスタッフと対面で切符を購入することができますが、バスターミナルは僕の経験上治安があまり良くないイメージがあります。
FlixBusのチケットはオンラインで購入することをオススメします。
オンラインで購入する
ここからは、FlixBusの切符の買い方をスマホ画面を見ながら紹介します。
「FlixBus」と検索すると上記の画面のサイトが見つかると思います。
今回の旅程は下記の通りです。
切符の種類:片道券
出発地:ドレスデン
目的地:ベルリン
日程:2023年7月14日
人数:大人1人
「Einfache Fahrt」は片道券を意味します。「Hin- und Rückfahrt」は往復券を意味します。
今回は片道券なので、「Einfache Fahrt」にチェックを入れてください。
「Von」の欄にに出発地を入力します。今回出発地はドレスデンなので「Dresden」と入力します。
「Nach」の欄に目的地を入力します。今回目的地はベルリンなので「Berlin」と入力します。
「Hin」の欄に日程を入力します。今回はドレスデンを出発する金曜日の07月14日と入力します。
次に「Fahrgäste」の欄に人数を入力します。今回は大人1人なので「1Erwachsener」を選択します。
「Erwachsener」は「成人」や「大人」を意味します。
上記の全ての欄に入力したら画面下部にある黄色い「Suchen」をタップしてください。
ここまでで、トップ画面の入力は終わりです。
切符を選択
「Suchen」をタップすると、次は切符を選択する画面が表示されます。
出発地と目的地、日付、人数を入力すると、今回ドレスデンからベルリンへの片道券の場合、朝3:05からのバスがあることがわかります。
今回は例として、利用しやすい時間である上記赤枠内の08:15ドレスデン・ノイシュタット発10:50ベルリン・アレキサンダープラッツ着の片道21.99€(3,298円)の切符を選択します。
この切符の時間だと、ベルリンに正午前10:50頃に到着するので、ベルリン観光を楽しむにちょうどいい時間だと思います。
切符を選択すると、出発地と目的地のバス停を表示した地図と、出発時間と到着時間が表示された画面が表示されます。
上記の画面で表示されている地図を確認して、出発地と目的地を改めて確認してください。
確認したら緑のボタン、次を意味する「Weiter」をタップして先に進みます。
切符を選択するときの注意点
切符を選択するところは特に注意するべきポイントがあります。
それはバス停がどこにあるか?をちゃんと確認する必要があるということです。
今回の出発地「ドレスデン:Dresden」と一口にいっても下記の2つのバス停があります。
Dresden Busparkplatz Ammonstraße・・・バスステーション
Dresden Neustadt・・・ノイシュタット駅
今回は、上記の「Dresden Neustadt」のバス停を利用します。
バスステーションとノイシュタット駅のどちらが自分の最寄り駅となるか、地図を見て確認してから選ぶようにしてください。
目的地の「ベルリン:Berlin」は下記の4つのバス停があります。
Berlin Flughafen BER (T1/2)・・・BER空港
Berlin Südkreuz Bf ・・・ズードクロイツ駅
Berlin ZOB・・・バスステーション
Berlin Alexanderplatz・・・アレキサンダープラッツ
今回は上記の「Berlin Alexanderplatz」のバス停を利用します。
バス停一覧を見てわかる通り、空港や町外れのバスステーション、駅など各地にバス停があることがわかります。
今回利用する「Berlin Alexanderplatz」はベルリンの中心地にあるため、ベルリン観光を楽しむにはとても便利なバス停です。
バス停の場所を確認してから切符を選択してください!
座席の選択
切符を選択して「Weiter」をタップすると、下記の画面が表示されます。
画面上部に今回選択した切符の情報が表示されるので、改めて確認してください。
上記の画像の乗客を意味する「Fahrgäste」のところに名前を記入します。
「Vorname」には名を入力して「Nachname」には姓を入力します。
名前の入力をしたら、「Wunschsitzplatz」のところで座席の指定をしてください。
下記の画面の赤枠内のところをタップすると座席の予約ができます。
座席指定は1.69€(254円)と有料です。
座席指定料金の1.69€(254円)は500mlペットボトルのコーラ1本分くらいなので、通路側に座りたい!という人は座席を指定することをオススメします。
今回ドレスデンからベルリンへ約2時間35分間バスに乗ることになるので、途中でトイレに行きたくなる可能性があります。
トイレに行く際、僕は横に外国人が座ってもあまり気にせず用を足しに通路へ出させてもらいますが、通路側に居れば相手に気を遣う必要なくトイレに立つことができます。
なお、窓側の座席には電源がありますが、通路側の席には電源がありません。
窓側の電源をとるか、通路側のトイレをとるか、好みがわかれると思います。
今回僕はバスの中で充電する必要が無いと考えて、トイレに行きやすい通路側の座席を選びました。
荷物の大きさと追加の荷物
座席の指定が終わると、次は下記の画面3番の「Extras」の項目で追加の荷物が選択できます。
重さにして7kgのハンドバッグと、20kgのスーツケースなどの大きい荷物1つずつまでは無料でバスに持ち込むことができます。
7kgと20kgということで、ほぼ飛行機と同じくらいの荷物を無料で運べることがわかります。
それ以上の場合は追加料金を払う必要があります。
今回僕は追加料金は必要ありませんでした。
メールアドレスと電話番号を入力する
荷物の大きさを選んだら、次は下記の画面でメールアドレスと電話番号を入力します。
ここに入力したメールアドレスにオンラインチケットが送信されるので、正しいメールアドレスを入力してください。
電話番号を入力するのはちょっと抵抗がありますが、電話番号のところに書かれている「Nur zur Kontaktaufnahme bei Verspätungen oder Änderungen im Reiseverlauf.」は「遅延や旅程変更時の連絡のみ。」ということなので、気にせず入力してください。
バスが遅れたときはどうしたらいい?
僕が以前FlixBusを利用したとき、遅延してバスが時刻通り来ないときがあったのですが、その際も携帯電話に連絡が来ることはなかったです。
そのときは、90分くらい遅れてバスが到着し、出発したのを覚えています。
バスが予定通り来なくて、連絡も来ないとなると焦りますが、当時はバスの利用者がみんなバス停で待っていて、遅延しているだけなのか、バスはいつ来るのかなど、利用者間でコミュニケーションをとっていました。
バスの利用者は英語が話せる人が多かったです。
ドレスデン発だったことからバスに乗れなくても最悪何とかなると思っていましたが、バスが予定通り来ないというのはかなり不安になります。
僕個人の意見としては、バスが予定通り来なくても、時間の許す限り待ち続けることをオススメします。
またバスは鉄道駅近くで発着することが多いため、もしも定刻通り来なかったときのために、電車の時刻表を事前にチェックしておくのもいいかもしれません。
支払い方法を選択する
メールアドレスと電話番号を入力したら、次は下記の画面5番の「Zahlung」のところで支払い方法を選択してください。
FlixBusの切符オンラインで購入する際は、支払い方法を「Klarna」「Kreditkarte」「Google Pay」「Pay Pal」の4つから選択することが出来ます。
上記の4つ中で僕は今回「Kreditkarte:クレジットカード」を選択しました。
支払い方法を選択したら、必要な情報を入力して支払い画面に遷移した後、メールアドレスに切符情報が送られてきます。
英語表記にする
ここまでFlixBusのWebサイトのドイツ語表記の場合を説明してきましたが、ドイツ語表記は普段ドイツ語に慣れていない人には難解だと思います。
ここからは、FlixBusのトップ画面から英語表記にする方法を紹介します。
上記のトップ画面、赤枠内の右上の三本線をタップしてください。
三本線をタップすると上記の画面が表示されます。
上記の画面の赤枠内の「Deutsch」をタップしてください。
「Deutsch」をタップすると上記の画面が表示されます。
ここで「English」を選択すると英語表記にすることができます。
すごい数ですよね。数えたところ42言語ありました。42語も言語を選択できるようになっていますが、日本語は含まれていません。
ヨーロッパでは場所によっては2〜3時間もアウトバーンを走ると隣国に入国できて、いつの間にか共通語が変わっていることがあります。
言語選択の種類の多さを見ると、FlixBusはヨーロッパの長距離バスなんだなぁと実感します。
バスで別の国へ行くときの注意点と失敗談
パスポートチェック
ドイツからチェコ、ドイツからポーランドなど他国に入国する際にはパスポートを必ず携帯してバスに乗ってください。
バスに乗る際にパスポートを提示しないとバスに乗ることができません。
僕は以前、ドレスデンからオーストリアの首都ウィーンにバスで行こうと今回紹介したようにFlixBusを予約してバス停で待っていたのですが、パスポートを持っていなくてバスに乗れなかったことがありました。
皆さんも同じ失敗をしないよう十分注意してください。
結局僕はそのとき、家にパスポートを取りに帰ってから、ウィーンには電車で行くことにしました。
電車で他国に入国する際もバスと同じくパスポートを携帯する必要がります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はドイツやヨーロッパ中に路線がある長距離バスのオンラインでの切符の買い方について、実際のスマホ画面と合わせて詳しく紹介しました。
FlixBusバスの切符を購入する際のポイントをまとめると下記の通りです。
・出発地のバス停の場所と目的地のバス停の場所を事前によく確認すること。
・座席指定をする時は、乗車時間を考慮して、トイレに行きやすい通路側席か、窓側席にある電源を考慮して窓側席を選ぶか、よく検討すること。
・国を移動する際はパスポートを携帯すること。
・ドイツ語表記が難しい場合、英語表記に変更すること。
バスは飛行機や電車に比べ気軽に安く利用できてとても便利です。
ヨーロッパを旅行するときは、是非長距離バスを利用してみてください!
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