ドイツ観光の強い味方の路面電車、トラム。
今回はトラムの乗り方、利用方法について、チケットの購入方法や最新の料金まで詳しく紹介します。
それではいってみましょう!
乗り方と利用方法と注意点
基本的なトラムの利用方法は下記の通りです。
1.マップで行先の停留所の名前を確認。
下記はドレスデンの路面図です。
引用元:https://www.dvb.de/de-de/liniennetz/liniennetzplaene
2.路面電車の番号と行き先を確認。
3.チケットを購入して乗車時にトラム内にある打刻機で打刻する。(下記写真の青枠)
4.目的の停留所に着いたら、Hのマークの青いボタンを押して降りる。(緑枠)
上記の打刻きはトラムの乗降口の近くにあります。
上記の写真の青いボタンは、日本のバスにある停車ボタンのように、押してもランプが付いたり、音が鳴ることもないので、しっかりと押す事をお勧めします。僕は念の為2回押すことにしています。
※尚、現在は感染症対策の一環として全駅で停車し、自動で扉が開閉するので、今は押す必要はないです。
ドレスデンの場合、市内なら、乗り換え時間を含めても片道1時間もあれば目的地に着けると思います。
チケットを買っても打刻を忘れると、罰則の対象で、最大で€60(約7200円)の罰金となります。注意して下さい。
トラムだけでなく、バスや電車などドイツの公共交通機関には改札がありません。よってやろうと思えば無賃乗車も出来てしまいます。しかし、もちろんその事は交通機関側も把握していて、不定期にチケットをチェックする人を利用客に混ぜてチェックしたり、不正が見つかればもちろん厳罰です。
なので、決してルール違反をすることのない様にして下さい。
上は停留所の写真です。停留所には改札がありません。
また、乗り越しについては、元々改札が無いので、目的の駅を乗り過ごしてしまっても、チケットの有効時間内なら乗り放題なので、慌てずに次の駅で下車して反対方向のトラムに乗って戻れば問題無いです。
チケットの買い方
停留所の券売機で買う
チケットは主要な停留所にある券売機で買う方法と、トラムの中にある券売機で買う方法があります。
券売機は全ての停留所に設置されてはいませんが、大抵の観光スポット付近の停留所に設置されています。言語もドイツ語だけでなく英語にも対応していて、お札やコインも使えて、カード決済も出来る様になっています。
※この券売機でもたまに、€50札が使えない事があります。なので出来るだけ€10や€20札など、少し小さなお札を事前に用意する事をおすすめします。
トラム内の券売機で買う
また、トラム内にも券売機はありますが、これは非常に簡易的で、言語もほぼドイツ語だけで、決済もコインしか使えません。さらに多くの場合、コインを飲み込みません。使い勝手が良くない券売機なので、車内での購入はお勧めしません!
使い方はまず、自分が買いたいチケットの種類の番号を押して表示された金額を入金すると、したからチケットが出てきます。
車内の券売機で買ったチケットには既に購入された時間が記入されているので、打刻は不要です。
赤いボタンは大人料金で緑色のボタンは子供料金です。
※この券売機では4回券は購入できません。
僕は一度チケットを車内で買う予定でトラムに乗ったのですが、トラム内の券売機がお釣りがない為か、機械がお金を飲み込まず、チケットを買えない事もありました。
また運悪くその時にチケットをチェックする人に遭遇してしまって、チケットを買えないと伝えると、その時は罰則は受けなかったのですが、その代わりに次の停留所で強制的に降ろされました。
この様な事もあるので確実にチケットを買う為にもチケットは車内で買うのではなく、外の券売機で買う様にして下さい。
アプリから買う
ドレスデンの場合「dvb dresden」でネット検索をするとトラムのアプリである「DVB mobil」をダウンロードして使う事ができます。またアプリ内でアカウントを作成、登録し、クレジットカード番号を登録すると、アプリからチケットを購入する事が出来ます。
アプリから買うメリットは、現金を持っていなくても、スマホがあれば何処でもチケットを購入出来るので、チケットの買い忘れがない事です。
チケットの提示を求められたら、アプリからチケットを購入した場合はチケットの画面を提示する様にしましょう。
その反面デメリットは、チケットの保存が出来ない事です。
具体的に言うと、アプリからチケットを購入した場合、チケットの有効期限がアプリでチケットを買った時点からになります。その為トラムに乗る直前に買う必要があります。
その点紙のチケットは打刻しない限り無期限で使えます。これはこれで結構便利で、例えば、トラムに乗る前日などにチケットを買って、次にトラムに乗るまでチケットを持っている事が出来ます。
僕も去年買った2回分の残りがある4回券を、いつか使う時の為に、今も大切に持っています。
チケットの値段・種類
主要なチケットの種類と値段。この値段は2020年7月のものです。ドレスデンの場合、チケットが値上がりする傾向にあるので注意して下さい。
下記の写真のチケットはいずれも停留所にある券売機で買った物です。
※2023年4月1日より値上がりしました。
・Einzelfahrt・片道チケット€2.80(約392円)
このチケットは片道とありますが、正確には打刻時から1時間乗り放題券です。時間内なら何度でも乗換え可能です。
・4er-Karte Einzelfahrt・片道チケット4回分€10.60(約1484円)
写真は使用済みです。すいません。
表側に2回分、裏面に2回分打刻します。(上記の写真は2回使用している状態で、黄枠内が打刻の印です。)
このチケットは、上記の片道チケットの4回セット券です。片道券を4回買うより€0.60(約84円)お得です。
・4er-Karte Kurzfahrten・ショート片道チケット4回分€7(約980円)
この4er-Karte Kurzfahrtenは少し特殊なチケットで、チケットを打刻した駅から2km以内、駅の数で4つ目の駅までしか乗れない事や、乗り換えをしてはいけない。などの制限があるチケットです。このチケットは僕が思うにかなり使い勝手が良くないのでオススメしません。
・Tageskarte・1日券€6.90(約966円)
このチケットは打刻した時点から翌日の午前4時まで乗り放題です。
・Wochenkarte・1週間券€21.30(約2982円)
このチケットは打刻した時点から7日間乗り放題になります。
・Monatskarte・1ヶ月券€60.60(約8484円)このチケットは打刻した時点から翌月の同日まで、1ヶ月間乗り放題になります。
おすすめのチケット
僕が思うに、お勧めのチケットは少し値段が高いですが、4er-Karte Einzelfahrt・片道チケット4回分です!
お勧めの理由は、片道券を4回バラバラに買うよりも、4回セット券を買った方が約80円お得だからです。
また、紙のチケットの場合、チケットの有効期限が無いので、4回打刻して使い切るまで、チケットが有効なので、残った分を次の機会に回せるというのもメリットだと思います。
これは僕の昔話なのですが、今は間違える事も無いのですが、旧型の停留所の券売機は今の液晶画面の券売機とは違って、車内の券売機のようにボタン式で、4er-Karte Einzelfahrt(4回分の片道チケット)と4er-Karte Kurzfahrten(短距離片道チケット4回分チケット)が一段違いで間違えやすかったです。
それで、僕は最初4er-Karte Einzelfahrt(4回分の片道チケット)と、4er-Karte Kurzfahrten(短距離片道チケット4回分チケット)の違いが分からずにトラムに乗っていて4駅分以上乗車したとして、€10(約1200)の罰金を払った事があります。多分それでも外国人だから分からなかったのだろうとお情けを貰っての罰金だったと思うので、次回からは気を付けようと思いました。
買い間違えをしないポイントは、値段とドイツ語で短いを意味する「Kurz:クーツ」で、このクーツが無い方だと覚えておくといいと思います。
上の写真は今の券売機の写真です。今の券売機は4er-KarteKurzfahrtenのチケットを買うには2ページ目を開かなければ買えないようになっているので、間違える事は無いと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回はドイツの路面電車、トラムの乗り方や利用方法について、チケットの購入方法や料金など詳しく紹介しました。
トラムのチケットの値段は毎年確実に値上げをしています。
年々チケットが高くなる一方で、最近はストライキが多発していて、正直困っています。
トラムを利用する際は、事前にインターネットで詳しく調べることをおすすめします。
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